加茂エリアへは、木津駅前から出ている無料のバスに乗って行けます。
この無料バスは1時間に2本程度あるのですが、12時台は1本もないので注意してください。
旧加茂図書館に展示されていた「Catch the Sun」という作品です。
部屋一杯に紙で作られた蛾が1万匹貼付けられており、時たま動くような仕掛けになっています。
部屋が青暗く調整されていて、月夜の中にいる感覚に襲われてきます。
設置されている場所の雰囲気も作品の一つなんですよね。
川越織物工場跡に展示されていた「髪の着物−髣髴−」という作品です。
ここにも作者の方がおられて、「この着物は何で出来ているんですか?和紙?」と尋ねてみると、人の髪の毛とのことでした。
何となく気持ちが悪い作品でしたが、世界的には「髪」は「神」と同一視するとのこと。。。
なんとなく納得したんですが、日本語読みでは同じなんですが英語読みでは違うし。。。
今回の中で一番のオススメポイントが加茂JA倉庫にあった3作品です。
まず、1つ目の作品「白くて、薄くて、軽いしつらい」という作品です。
使うための強度を持たないこれらの家具。
不思議な雰囲気が感じられる作品でした。
2つ目の作品は「yori-yori」という作品です。
和紙で作られたこの作品も、先ほどと同様に不思議な感覚にとらわれます。
心の中を具現化したような作品ということでしょうか。
この作品が展示されている場所も薄暗くなっていて、自分がこの部屋に入った時には怖くて泣いていた子供が、しばらくするとお母さんと一緒に遊んでいて、その姿が可愛かったので写真をパチリ。
3つ目の作品は「The Vessel of Loci」という作品です。
自分が木津川アートで1番気に入った作品で、最初何の展示物なのか分からなかったのですが。。。
床を観ると幻想的な星空があるじゃないですか!
このアートの完成度に感動を覚えました。
村田鍛冶屋に展示されていた「上田保護帽製作所」という作品です。
スポンサーの存在を作品の前面に押し出して表現したとのことでしたが、自分的にはフルフェイスのヘルメットが顔の形になっている部分が面白いと感じた作品でした。
木津川の土手にあった「風の標べ」という作品です。
今回の木津川アートのポスターで利用されている作品で、風が吹いたら鳴りだす弦楽器とのことでしたが、残念ながら風が吹いておらず音が聞こえないため、工事現場のような作品に思えてしまったです。
結論的には
・上狛エリア
前回の1作品に比べて、今回は6作品も展示されており
十分観に行く価値のある場所になっていました。
・木津・本町エリア
前回に比べるとレベルダウンという感じがします。
(南都銀行の展示会場が無くなったことと、八木邸の展示作品が減ったから)
それでも十分見応えがありました。
(パンダを作成した子が可愛かったから?アートの評価じゃないですが。。)
・加茂エリア
今回、一番オススメのエリアです。
作品のレベルが他のエリアと比べて少し高いと感じました。
今回は、配布された地図とルート案内がしっかりしており、
スムーズに散策することができました。スタッフの皆さんに感謝です。
結局、トータルで約13km程度歩きましたが、あまり疲れず楽しく現代アートを鑑賞できました。
また、来年も催して欲しいイベントです。
まだ開催されているので、現代アートに興味がある人は行って損はありません。
オススメですよ。