綺麗な景色を見ながら坂道を下って行くと「豊島美術館」がありました。
この美術館は、パスポートを持っていると500円引きの1000円で入館できるのですが、ここに展示されている作品は1点のみ「母型」しかなく、正直1000円は高すぎると思いました。
しかし、この作品は今までに観た事のないとても素晴らしい作品だったです。
観る価値は充分にありました。
この建物の中が作品なんですが、床のいたるところから水が湧きだしていて、水たまりに向かって涌きだした水がまるで生きてるかのように流れていきます。
天井には二つの開口部があり、そこから入ってくる光と音が季節を感じます。
本当に素晴らしい作品だったので、もう少しゆっくりしてたかったのですが、船の時間もあってすぐに出て行きました。もう20分ほど居たかったな〜。
豊島美術館からH4エリアへ向かう途中にあった標識です。
瀬戸内国際芸術祭は、アート作品と景色が一体化しているので、普通の景色までアートに観えてくるから不思議です。
この作品は「勝者はいない」という作品です。
ここでバスケットボールを使って、しばらく遊ぶことができました。
アート作品で遊ぶことができる珍しい作品です。
豊島での最後の作品は「心臓音のアーカイブ」という作品です。
世界中の人の心臓音が聴ける図書館になっていて、奥には心臓音の鼓動に合わせて電球が明滅するハートルームがありました。
ある人の心臓音が聞けるPCの再生画面を見ると、そこにはメッセージが記載されていました。
「もうすぐ生まれる赤ちゃんへ私の心臓音が聞こえますか?」っていうメッセージが書かれていました。
たかだか心臓音だけを集めた作品と思ってましたが、そこには色々な人の想いがあることに感銘しました。
この後、宇野港に向かう船に乗船しなければなりません。
正直、豊島3時間コースでは短かいです。全作品を観るためには、最低6時間以上は欲しいですね。
つづく。