8月度は「パフォーマンス・マネジメント」の勉強です。
この本は、初版が2000年なので13年も前の本なのですが、値段の10倍得する本として紹介されていたので購入してみました。
そもそも行動分析学とは、文字通り人の行動を分析する学問であり、自分的に「もやもや感」が満開になる心理学の一つです。この「もやもや感」とは、人の考えや行動を一定のルールに従って分析することなんてできないと決めつけている自分がいるのが、そう感じる理由なんですよね。
しかし、開発プロジェクトが上手くコントロールできない、ソフトウェア品質がいつまでたっても良くならない等、チームとしてのパフォーマンスを上げる方法が見つかるかもと思って期待して読んでみることにしました。
この本は、マネジメントの種類毎に物語調に説明されており、とても読みやすく行動分析学を短時間で理解するには、もってこいの本だと思います。
そこで、この本の内容を後の自分の為にまとめておきます。
1. キーワード
・個人攻撃の罠にはまってはならない
仕事や人間関係がうまくいかないときは、他人や自分を責めるのではなく、
問題解決の方法を考えよう。
・ABC分析で、行動随伴性(先行条件と行動、結果の関係)をチェック
A:先行条件(Antecedent) B:行動(Behavior) C:結果(Consequence)
問題行動の解決には、現状の鼓動随伴性のABC分析から始める。
上司ができるのはAとCのみ。(チェックリストなど)
・好子とは
行動の直後に現れる と、その行動を強化するモノやコトすべて
誰もが喜びそうなモノやコ トのす べて
・嫌子とは
行動の直後に現れると、その行動を弱化するモノやコトすべて
誰もが避けたがるモノやコトすべて
2. この本から得られた事
人のパフォーマンスを向上させるためには
・人の行動には理由があることを理解する。
・好子を高めるための先行条件が何なのかを考えて指示を出す。
・内発的動機を強めることを意識する。
この本を読んで、理解できる部分と理解できない部分があった。
特に、ABC分析で人の行動の結果が「好子」になるのか「嫌子」になるのかは、人の性格や趣味趣向によって異なるので、必ず「好子」につながる先行条件を与えることができるのか、その先行条件をどのようなものにすればよいのかを導きだす方法が明確になっていないことにある。
しかし、本にも記載されていましたが、パフォーマンスの記録をとり、ABC分析を行い、標的行動を強化する行動随伴性を探し続けることが大切であるとのこと。
とにかく、この行動分析学を具体的な仕事のテーマで活用して、その効果を確かめてみたいと思います。