「矢吹いりこ」で有名な矢吹島は、瀬戸内国際芸術祭の夏期間限定の島で、芸術祭が開催されていなければ決して行くことは無かったと思われる島です。
でも、この島を訪れて色々な人の優しさに触れられた素敵な島でした。
【行程】
JR観音寺駅
7:15発 無料シャトルバス
観音寺港
7:25着
7:45発 伊吹丸
真浦港
8:10着
JR観音寺駅から無料のシャトルバスに乗車する時には数人しかおらず、もしかしてガラガラかもと思っていましたが、観音寺港の乗船口では人があふれかえっています。
この船に乗れない人も大勢いて、臨時便が出るぐらいの人の多さでした。
さすが夏期間限定の場所だけあります。
矢吹島に上陸すると島民の人がスピーカーで案内をしてくれていました。
「港からまっすぐ進むと心臓破りの坂で大変。左の坂を行くと少しでも楽ですよ!」って言われたので、左の坂を進む事にしました。
そのまま山を登って行くと、突然、車に乗った島民の人が話しかけてきました。
なんだろうと思いながら話してみると、親切にも行く道を間違っていることを教えていただけました。
この親切さが1つ目の感謝となります。
無事に西浦にある「伊吹しまづくりラボ」に着く事ができ、そこには写真にある巨大なイスがありました。
このイスには、マジックで落書きができるようになっていたので、少し落書きをして次に進みます。
元網元のいりこ加工場を利用した「伊吹しまづくりラボ」には、島の未来を考える展示物が沢山ありました。
これは、伊吹島の立体模型で、旗には島にあるお店などの情報が書き込まれていました。
この写真は、元網元の旗なんでしょうか?
天井にあるカラフルな布が綺麗だったので写真をパチリ。
この作品は「歩み」という作品です。
かつてのたばこ屋の出窓をのぞくと、段ボールで作られた亀がいました。
この作品は「伊吹島レインボーハット」という作品です。
島の頂上付近に、土や木の枝などでつくった原始的なシェルターがあり、水と鏡のプリズムによって虹をつくり、それをシェルターを覆う布に投影される作品です。
この島で一番気に入った作品です。
この作品は「夜想曲」という作品です。
東北を襲った津波により、石巻の小学校にあったグランドピアノが楽器としての生命を奪われたことを表現しているとのこと。
やけにリアルなので気味が悪い作品でした。
この島をめぐると色んな場所に、このような人形が民家の前に置かれていることに気が付きます。
これらの人形と一緒に島民の人の優しい心遣いのメッセージが書かれています。
これらを読んでいると島民の人の優しさに触れられたように感じました。
これが2つ目の感謝です。
暑さにへろへろになっていた時に現れたのが「泉蔵院」というお寺です。
このお寺の前でへろへろしていたら、住職さんが「本堂でお休みください」って優しく言っていただけたので、少し休憩することにしました。
本堂ではクーラーがかかっていてとても快適です。
しかも冷たいお茶をいただけました。
これが3つ目の感謝です。
小学生ぐらいの子供達が本堂の周りを元気に走りまわっていて、その中の一人の男の子が本堂の柱に登って「おさるさんだよ!」と言って、自分に話しかけてくれます。
その後、お寺の鐘を何回も叩いて鳴らしているので、若奥さんから怒られていました。
その雰囲気が、とてもほのぼのとして微笑ましかったです。
つづく。